いまから62年前、私がまだ14歳のころ、ラジオから♪モーニン♪が流れてきました。 　アメリカ人ってモーニング（朝）から元気で賑やかなんだな～とおもいました。 　（後でわかったんですが、モーニンって朝（morning）ではなくmoanin’なんですね。） これが体の中に入ってしまい、それまで柔道一直線だった少年はジャズの道にはまってしまったんです。 学校にいる時間よりジャズ喫茶にいる時間のほうが長くなり、スイング・ジャーナルの隅から隅まで読み漁っていました。 おかげで大学卒業に５年かかってしまいました。 　仕事もなんとかジャズとも付き合えるものにつくことができました。 　それから60年、いまだに毎日ジャズを聴く生活。 　21歳のとき、ヘレン・メリルさんと一緒に食事をしハグされたり、来日したジャズの巨人たちの楽屋にも入らせていただいたり、山中湖ジャズフェスティバルは１０年間昼の部・夕方の部・ホテルでの夜の部すべてを聴いたのが一生の思い出になっており、憧れのアート・ブレイキーさんと握手もできブルーノートのライオン社長ともお会いお話することもできました。 ライオン社長の隣には、あのクールストラッティンのジャケットの美脚のミセスライオンさんもいて、握手をしてもらえました。） 　＊“ヤノピー”とはピアノの逆さ言葉でピアニストになりたくてつけてみました。 『きのうザギンでナオン　カケヒーして　ヒーコーからルービー、シーメのあとテルホ・・・』 なんて下品ですみません。 浅草・吉原生まれで小さい時から寄席に通い、古今亭志ん朝さんの追っかけの時期もありました。 古今亭志ん生、三遊亭圓生、八代目・桂文楽、家元になる前の立川談志、生の高座が聴けたのが幸せでした。