「たたら製鉄」って、レンガとかドラム缶で炉を造っていたんですか?刀鍛冶の自家製鉄や自称学者の「たたら」の研究をみると、その炉はレンガとかドラム缶でつくっています。これ、ほんとうに「たたら」ですか?製鉄遺跡の調査報告をみると、古代や中世の製鉄炉は、炉を粘土でつくり、原料の不純物を炉の粘土の成分に反応させ、還元鉄から不純物を分離していたとのことです。たとえば南相馬市横大道製鉄遺跡では、特別な粘土で炉を造っていたそうです。相馬地方の砂鉄はチタン酸化物が多く、中国地方の赤目砂鉄ですら5%程度なのに30%も含まれているのだそうです。古代の製鉄技術者はこの高チタン砂鉄を還元させるために、特別な粘土で...