IDでもっと便利に新規取得

ログイン

「司法試験の勉強のために必要なことは?」〜学生からの質問〜

2020/8/5

Yahoo!知恵袋では、学生の皆さんや、将来その道のプロを目指すみなさんからの質問にそれぞれのスペシャリストに答えていただく企画をスタート。今回は、成蹊大学で法律を学ぶ塩澤一洋ゼミ生のみなさんから、たくさんの質問をいただきました。

今回、塩澤ゼミ生のみなさんからの質問に答えていただいたのは東京都・原宿にある「漣(さざなみ)法律事務所」の近藤陽介弁護士。ご自身も成蹊大学法科大学院で学ばれた近藤弁護士。今回は自分の後輩にあたる学生達からの質問に丁寧に答えていただきました。

漣(さざなみ)法律事務所・近藤陽介弁護士
早稲田大学法学部卒業、成蹊大学法科大学院卒業を経て平成20年司法試験 合格、平成31年漣法律事務所を開設。企業法務では美容、アパレル、メディアをメインに対応。個人では、離婚、相続、交通事故、労働などオールジャンルで対応している

法律家を目指す学生たちからの5つの質問にプロが回答

今回、成蹊大学の塩澤一洋教授のゼミ生のみなさんから現役の弁護士である近藤陽介さんに質問をいただきました。
「塩澤先生のゼミ生の皆さん、たくさんの質問をいただきありがとうございます。とても嬉しいです!」と近藤弁護士。

数々の質問の中から、5つの回答を抜粋して掲載します。これから弁護士を目指すみなさん、是非近藤弁護士からの回答をご一読ください。

質問1. 司法試験に合格するための膨大な勉強について受験生時代に持たれていた大局観や、やりきる為にどのようにモチベーションを保ったのかお聞きしたいです

回答者
近藤陽介弁護士
司法試験は実務家になるための試験であって、学者になるための試験ではありませんので、なんとなく基本書を読むのではなく、先に試験の傾向と対策を把握したうえで勉強を進めることがポイントだと思います。司法試験では、毎年試験の出題趣旨と採点実感が公表されていますので、これを何度も読み返しながら勉強していました。
モチベーションを保てたのは、同志が周りにいたからです。僕は昔から家や1人では勉強ができず、学校や図書館など、周りの人が勉強している環境じゃないとなかなかやる気が起きない性格で、周りの友達が夜10時や11時まで勉強していたから、僕も頑張れました。勉強後に学校の近くで友達と軽く飲んで帰るというのも、日々の息抜きとしてとても大事でした。

質問2. どのような人が弁護士に向いていると思いますか?

回答者
近藤陽介弁護士
勉強することが苦じゃない人ですね。経験したことのない案件ご相談いただくたびに、一から勉強です。司法試験に合格した後に勉強して学んだことの方が多いと思います。弁護士の仕事とは、生涯にわたって向学心をもって勉強を続けることだと思います。

質問3. 学生の頃はどのような方法で法律を勉強されていましたか?

回答者
近藤陽介弁護士
法律の基本書を読んでいると、どうしても眠くなってきたり、一読するだけでは理解ができないことがありますよね。僕は蛍光ペンを多色使って線引きすることで頭を回転させながら読み進めていました。用語の定義には緑、論点は青、理由付けはオレンジ、結論は紫、重要な点は赤など、線引きする色を決めてから読むと、何が書いてあるかの理解が早いと思います

質問4. 実務家になってから、学生時代にやっておけばよかった・やっておいてよかったと感じたことはありますか?

回答者
近藤陽介弁護士
僕は司法試験の合格することばかり考えて、学校のカリキュラムも司法試験と関わるものばかり履修していたことを後悔しています。政治、経済、教養科目なども積極的に履修しておくと、自分の知識の深み・幅が広がり、依頼者との話のネタになったり、新しいジャンルの法律業務を切り開くきっかけになると思います。
あとは、いろんな学部や他校の学生とも積極的に交流しておくべきだったと思っています。学生時代の友達は、同業の弁護士の他は、同じサークルの人くらいに限られてしまっており、法律以外の方向に目を向けている方ともっと交流をもっておくと、自分の視野がもっと広くなったんじゃないかと思います

質問5. 「事件の大小を問わず誠実に対応」する上で、法律知識以外に学生時代に身につけておいてよかったことを教えてください

回答者
近藤陽介弁護士
1つは、プライベートや恋愛のことでも何でも、友人の悩みごとをじっくり聴いてあげることです。相談者からのお話は感情的になっていたり、理路整然としていないことがありますが、まずは気持ちのガス抜きが必要ですので、法律的には重要でなくても、ある程度時間をかけて話を聴くようにしています。
もう1つは、フットワークの軽さです。初めましての方との交流会に参加したり、事務所で構えているのではなく積極的に自分で会いに行くことで、仕事の幅が広がったと思っています

いかがでしょうか。「知恵袋」はいろんな専門家の方がみなさんから届いた質問に回答してくれているので、ぜひ気になることをどんどん質問してください