血管腫

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顕微鏡で調べてみると、血管に似ている異常な形態の細胞が増殖していることが観察される良性の病気をまとめて、血管腫といいます。「血管腫」という言葉は、非常に広い範囲の病態を含んでいます。たとえば、皮膚中心に発生するもの(イチゴ状血管腫、サクランボ色血管腫など)、筋肉のなかに発生するもの(筋肉内血管腫)、肝臓に発生するもの(肝血管腫)など、発生する場所だけ...

多くは、比較的軟らかく、ゆっくりと成長する瘤として触れることで病気が見つかります。痛みを伴うことがあるので原因不明の痛みが手足に出てMRIなどの精密検査を行った結果、この病気が見つかることもあります。

X線検査ではこぶの内部にある石灰が写ることがあります。MRIなどによって詳しい画像検査を行うと、霜降り状の瘤が写ります(図54‐(a))。以上の臨床的な情報と画像的情報から、ある程度、血管腫であると推測することができますが、厳密な確定診断(病名を決定すること)には、できものの一部を体から取り出して顕微鏡で見ることが必要です。比較的小さなものは経過観察を...

現在でもいくつかの学説が提唱されていますが、腫瘍(新生物)というよりは正常の組織が何らかの理由で異常に増殖した状態(過形成)、あるいは顕微鏡レベルでの血管の奇形と考えられることが多いようです。

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