腸脛靭帯炎

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大腿筋膜張筋は、膝の近くでは丈夫な筋膜となって脛骨に付着します。この筋膜と大腿骨外側の突出(上顆)が摩擦を起こすことで痛みが生じる病気です(図41)。膝がO脚の人や、足関節が回外足など下肢のアライメント(骨や関節の並び方)に異常のある人の発症が多いとされています。また、発育期で骨の成長に筋、筋膜成長が追いつかず、筋・筋膜の緊張が強い人にも症状が出やす...

初期は、長距離を走ったあとに膝外側部に疼痛が生じます。進行すると膝の屈伸に伴って疼痛が生じてランニングは困難となり、さらに進行すると歩行や階段昇降などの日常生活動作でも疼痛が強くなります。

ランニングに伴う膝外側の痛みであり、膝を軽く屈曲して腸脛靭帯を圧迫すると強い痛みが再現できる(グラスピングテスト陽性)場合にこの病気と診断されます。単純X線検査やMRI検査では通常異常を認めません。基本は保存治療で、急性期ではランニング(とくに下り坂の走行を禁止することが有効)の制限などで安静にし、アイシングを行います。ステロイド薬の局部注射は効果があ...

予防としては、足底装具の装着や腸脛靭帯と股関節周囲筋群のストレッチです。本症の発症後は、トレーニングメニューの変更やオーバートレーニングの防止が望まれます。

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