脱肛

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肛門や直腸の下のほうの粘膜が肛門外脱出する病気です。肛門粘膜脱ともいいます。内痔核が進んで、肛門の外に脱出するようになった状態を指すこともあります。粘膜は分泌液を分泌しますが、肛門外へ粘膜が脱出することで粘膜部分が刺激を受け、分泌液が増加します。下着が汚れたり、肛門周囲分泌液が付着することで湿疹が生じ、痛がゆくなったり、ジメジメとべとついたりします...

粘膜は分泌液を分泌しますが、肛門外へ粘膜が脱出することで粘膜部分が刺激を受け、分泌液が増加します。下着が汚れたり、肛門周囲分泌液が付着することで湿疹が生じ、痛がゆくなったり、ジメジメとべとついたりします。また、粘膜部分は弱いので肛門外脱出するとこすられて傷つき、そのために出血や痛みがみられます。痔核脱出によるものでは時に脱出したまま(痔核の嵌頓状...

根治的にしっかりと治すには、粘膜の脱出部分に外科的な治療をすることが必要です。ゴム輪結紮療法で粘膜脱部分を処置したり、手術的に痔核切除に準じて切除したりします。肛門の締まりが悪くなって生じているものには、手術的に肛門の出口にナイロンなどのリングを挿入し締めることも行われます。痔核脱出により嵌頓状態となった場合は、嵌頓痔核と同様に処置します。

粘膜脱を生じる原因にはさまざまなものがあります。加齢で肛門括約筋が弱くなり、また肛門や直腸粘膜を支えている組織が弱くなって粘膜が脱出するようになったものがあります(図10)。また、肛門の手術を受けたあとの障害でなったものもあります。しかし、最も多いのは内痔核の程度が進んでなったものです。

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