胸部打撲

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胸部打撲とは、交通事故や高い所からの墜落事故など、鈍的な外力により胸壁を強打するもので、胸壁の骨折や創傷が生じ、時には胸腔内の臓器損傷を伴うこともあるので、慎重に対処しなければならない損傷形態です。胸部打撲による損傷は、左右12対の肋骨、胸骨、左右の鎖骨や肩甲骨、12個の胸椎からなっている胸郭の損傷と、胸腔内にある心臓、肺、気管・気管支、食道、大動脈や...

胸部打撲の程度の軽いものでは、打撲部の疼痛やはれ、あるいは皮下出血が現れる程度です。程度が激しい場合には、肋骨や胸骨の骨折を起こして疼痛はより激しくなって、呼吸運動に合わせて増強するようになり、呼吸困難も伴うようになります。さらに大きな外力が胸部に加わった場合には、単なる胸郭の損傷のみでなく、胸腔内臓器の損傷も伴うようになり、呼吸困難やチアノーゼ(皮膚...

胸部の視診、聴診、触診、打診により身体所見を把握し、血液・尿検査、心電図検査、胸部単純X線撮影、胸部CT検査などを行って診断を確定します。単なる胸部打撲は、安静を保ち、消炎鎮痛薬を内服して損傷部に冷湿布を貼ることにより、数日間で軽快します。これに対し、胸郭の骨折や胸腔内の臓器損傷を伴う場合には、あとで述べるそれぞれの損傷に応じた治療が必要となります。

交通事故、労災事故、転落や転倒、スポーツ事故、高所からの墜落、暴行などにより発生します。とくに交通事故では、四輪車乗車中の正面衝突事故でみられるハンドル外傷、シートベルト外傷、エアバッグ外傷、ダッシュボード外傷や、バイク・自転車の転倒事故、歩行中に車にはねられる事故などがよく知られています。

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