肺血栓塞栓症

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心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、塞栓子(血液、脂肪の、空気、腫瘍細胞など)が詰まり、肺動脈の流れが悪くなったり閉塞してしまう病気を広く肺塞栓症といいます。このなかで血液(血栓)が原因で起こったものを肺血栓塞栓症と呼び、肺塞栓症の大部分はこれにあたります。肺梗塞症は、肺塞栓症によって肺組織への血流が途絶え、その結果、その部分から先の肺...

肺血栓塞栓症の3つの徴候として、突然の胸痛呼吸困難、頻呼吸呼吸回数が多い)があげられます。血栓が小さい場合には症状がないこともあります。しかし、血栓が大きく、太い血管に詰まった場合には、ショック状態となり死に至ることもあります。肺梗塞症を合併すると胸痛のほかに、血痰や発熱、発汗が現れます。

突然の胸痛呼吸困難では、まず心電図と胸部X線検査、血液検査が行われます。これらの検査だけでは肺血栓塞栓症の確定診断はできませんが、同じような症状を示す心筋梗塞や解離性大動脈瘤、気胸などとは、ある程度鑑別ができます。次に、血液ガス分析で低酸素、心臓超音波検査で右心不全を認めれば本症が疑われ、造影CTによって、肺動脈内の血栓を確認できれば診断は確定します...

最も多いのは、下肢(脚)の静脈内でできた血栓が原因となるものです。近年問題になっている、いわゆる「エコノミークラス症候群」もこのひとつです。海外旅行などで長時間飛行機に乗ると、座ったままで長時間同じ姿勢を保つため、下肢の深部静脈で血液が固まり血栓ができます。飛行機から降りようと立ち上がった時に、血栓が血液の流れに乗って移動し、肺動脈を閉塞するというもの...

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