肺化膿症

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肺化膿症は、肺炎と同様に肺胞に細菌が増殖し、それに対して生体側の白血球を主とする炎症細胞や感染防御物質が集まり、炎症を起こした状態の感染症ですが、それに組織の破壊(壊死)を伴うのが特徴的な病態です。その結果、肺内に空洞が広がり、液状の壊死物質が空洞内にたまります。簡単にいうと肺に穴があき、その穴のなかにうみがたまった状態です。肺壊疽や肺膿瘍とも呼ばれま...

肺炎同様、発熱、咳、膿性の痰がみられ、それに加えて胸痛が起こることもあり、この場合は胸膜への炎症の広がりを示唆しています。身体所見では、呼吸数や脈拍の増加がみられます。重症例では呼吸困難、チアノーゼ、意識障害がみられ、緊急に治療を開始する必要があります。誤嚥による肺化膿症では、腐敗臭のある痰を伴います。ただし、症状発現がゆるやかな場合があり、倦怠感や...

最も有用な検査は胸部X線です。X線像では、空洞と空洞内に液状のうみによる水平面(鏡面:ニボー)がみられ、体位を変換すると重力によってその水平面が動くのが特徴的です(図13)。細菌学的検査は、嫌気性菌が関係する場合は喀痰の培養だけでは有用性が低く、胸壁を通して肺に針を刺し、空洞内部の膿成分を採取し、嫌気状態での培養を行う必要があります。血行性感染の場合は...

組織破壊の程度は、原因になる細菌の数や性状によって左右されます。嫌気性菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、クレブシエラ、大腸菌などが肺化膿症を起こしやすい細菌です。結核菌も空洞を伴うことがあるので、必ず鑑別診断をしなければなりません。嫌気性菌は、口腔内にたくさん存在するために、誤嚥を起こすことによって気道から侵入してきます。また、骨盤腔内の膿瘍から血流に乗って...

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