肩腱板損傷

69件

肩の深部にある肩腱板という腱性組織の損傷です(図62)。腱板は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つからなりますが、最も傷みやすいのが棘上筋腱です。肩腱板損傷は、40歳以上の男性の右肩に好発します(全体では男6割、女4割)。発症年齢のピークは60代です。肩の運動障害・運動痛夜間痛があります。とくに夜間痛で、「睡眠がうまくとれない」という訴えが多く聞か...

肩の運動障害・運動痛夜間痛があります。とくに夜間痛で、「睡眠がうまくとれない」という訴えが多く聞かれます。運動痛はありますが、多くの患者さんは腕(上肢)の挙上は可能です。肩関節周囲炎と異なるのは、拘縮、すなわち関節の動きが悪くなることが少ないことです。他には、挙上するときに力が入らない、あるいは挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという軋轢音がする...

X線撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで肩関節周囲炎(五十肩)などと区別(鑑別診断)します。X線所見では、肩峰と骨頭の間が狭くなります。MRI、超音波検査などでは骨頭の上方の腱板部に断裂の所見がみられ、断裂の大きさや腱板の厚さが評価できます。転倒などの急性外傷で損傷した場合には、三角巾で1~2週間安静にします。完全断裂部が自然治癒することはあり...

損傷の原因としては、明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因はなく、日常生活動作のなかで断裂が起きます。肩腱板は骨と骨(肩峰と上腕骨頭)にはさまれているので損傷されやすく、また老化によっても変性します。男性の右肩に多いことから、肩の使いすぎが原因となっていることも推測されます。損傷型には、完全断裂と不全断裂があります。

関連ワード

「肩腱板損傷」に関するQ&A

69件

「肩腱板損傷」に関するQ&Aをもっと見る

「肩腱板損傷 腱板損傷」に関するQ&A

9件

「肩腱板損傷 腱板損傷」に関するQ&Aをもっと見る