肝臓損傷

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肝臓は容積が大きいことと実質に対して被膜の比率が小さいために損傷を受けやすく、腹腔内臓器のなかでは最も損傷の発生頻度高い臓器です。肝臓には肝臓動脈と門脈の2つの大きな血管を介して血液が流入し、静脈血は2本の肝臓静脈を介して下大静脈に流出しています。このように、肝臓は血流に富んでおり、また太い血管と接しているため、損傷の程度によっては容易に出血性ショッ...

肝臓損傷に特異的な症状はないため、外傷機転(原因)、右側胸部から側腹部にかけての打撲痕右上腹部の圧痛などがみられるならば、肝臓損傷を疑って診断をすすめます。

前記の症状・所見に加えて、血液検査で肝臓逸脱酵素であるトランスアミナーゼが上昇している時は、肝臓の損傷を疑って腹部超音波検査を行い、肝臓損傷の存在および腹腔内出血の程度を把握します。輸液により血圧が安定している時には、CT検査を行い損傷形態をより詳細に把握します。輸液の投与により血圧が安定すれば保存的治療を選択します。造影CTにより造影剤の漏れがみられ...

刺創や銃創による損傷は少なく、交通事故や転落、墜落事故などによる損傷が多いようです。ハンドルや右下部肋骨骨折などによる直達外力(外から加わる直接的な力)が関係していることが多いのですが、減速力(体が停止した時肝臓は前方に移動する)による時は肝臓の固定されている部位が損傷を受けやすいようです。

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