肝硬変

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肝硬変は、ひとつの独立した疾患というよりも、種々の原因によって生じた慢性肝炎が治癒しないで、長い経過をたどったあとの終末像であって、その肝病変は一般に非可逆的(元にはもどらない)と考えられてきました。すなわち肝硬変とは、種々の原因によってびまん性の肝細胞の壊死と炎症、再生が繰り返し起こり、その場所に高度の線維が増生した結果、肝臓の本来の小葉構造と血管系...

肝硬変にみられる臨床症状と検査所見の由来を表5に示します。肝硬変の症状の主なものは、肝細胞の機能障害と門脈圧亢進により生じます。代償性肝硬変(後述)では、自覚症状をほとんど訴えないことが多く、あっても軽微です。一部には、まったく自覚症状もなく、かつ通常の血液生化学検査でも異常を示さず、偶然の機会に発見される、いわゆる潜在性肝硬変と考えられる患者さんもい...

肝硬変は、本来、病理組織学的な概念ですが、すべての患者さんに腹腔鏡検査や肝生検を繰り返し行って、顕微鏡検査で病理組織診断を確定することは容易ではありません。肝硬変に対する特異的な検査法はありませんが、通常は血液生化学的検査、血液学的検査、画像検査などから得られた情報を総合的に判断して診断します。肝硬変は、臨床的な機能分類として、肝硬変の原因を問わず、肝...

肝硬変の原因としては、(1)ウイルス性、(2)アルコール性、(3)自己免疫性、(4)薬剤・毒物性、(5)胆汁うっ滞性、(6)うっ血性、(7)栄養・代謝障害性、(8)感染症(寄生虫を含む)など、多岐にわたることが知られています(表4)。日本の肝硬変では肝炎ウイルス(C型、B型)によるものが最も多く、次いでアルコールによるものの順になっています。ウイルス性...

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