網膜動脈閉塞症

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網膜動脈が詰まり、血液網膜に行き渡らなくなる病気です。血液の供給が途絶えた網膜の細胞は、酸素不足に陥って死んでしまいます。眼の病気としては重いもののひとつです。詰まる部位によって中心動脈閉塞症と分枝動脈閉塞症があり、詰まり方には血栓(動脈のなかに血のができて内腔を塞ぐ)と塞栓(心臓など他の部位から血のが流れてきて詰まる)があります。血の通わなくな...

血の通わなくなった網膜はすぐに機能を失うので、症状は突然現れます。中心動脈閉塞症では視野全体が暗くなり、視力も大きく低下します。分枝動脈閉塞症では、閉塞した部分に対応する視野が暗くなります。視力は、閉塞した部分網膜の中心が含まれるかどうかにかかっています。中心が含まれれば視力は低下し、含まれなければ低下しません。一瞬、片方の眼が暗くなってしばらくして...

眼底検査でほとんど診断できます。中心動脈閉塞症では網膜全体が白くにごり、中心だけが赤い斑点(桜実紅斑という)のように見えます。分枝動脈閉塞症では閉塞した範囲の網膜が白くにごり、正常な網膜との境目がはっきりわかります(図38)。蛍光造影検査(蛍光物質を肘の静脈から注射して網膜血管の血流を撮影する方法)を行えば、診断は確実になります。血管を拡張する薬物や血...

年齢が高いほど起こりやすくなるので、加齢による血管や血液の変化が基礎にあると考えられます。糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、心臓弁膜症の人は起こる率が高くなることが知られています。若い人にも起こることがあり、その場合の原因には膠原病など自己免疫疾患、動脈の炎症、経口避妊薬の内服などがあります。

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