糞線虫症

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糞線虫は、長さが2mmほどの糸くずのような虫で、小腸上部の粘膜に寄生します。世界的には熱帯から温帯にかけて広く分布していますが、国内では奄美・沖縄などの南西諸島が主な流行地です。感染は土壌中にいる幼虫皮膚から入ってきて起こり、現在は奄美・沖縄でもほとんどの患者さんは高齢の方ですが、わずかながら小児への感染も報告されています。日本の糞線虫症の患者さんは...

寄生数が少ないと症状はありませんが、増えてくるとおなかの張った感じ、下痢、腹痛が現れてきます。さらに重症になると、下痢は水様性になり、吸収障害や腸の粘膜から蛋白質が失われることで体重が減り、むくみが出たりします。また、粘膜からの出血による貧血、腸管の麻痺、幼虫による肺炎など、多様な症状が出てきます。幼虫粘膜からもぐり込む時に腸内細菌を血管のなかに引き...

症状のない時には、感度のよい方法で便を検査しなければ糞線虫を見つけることはできません。しかし、この虫が原因で下痢をしている時は、新鮮な便のなかに長さ0.3mm弱の動く幼虫を見つけることができます。内視鏡で胃や十二指腸の粘膜を採取して、虫の断面が発見されることもあります。下痢や肺炎などの目立った症状がある時は抗体検査も有効です。糞線虫症の流行地は、成人T...

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