直腸瘤

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排便いきんだ際に直腸に圧が加わると、直腸の前側がのなかに向かってふくらんでくる状態を直腸瘤といいます。隣り合わせにある直腸との間の壁が弱くなったために起こる現象で、直腸そのものの病気ではありません。直腸瘤は、婦人科医の間では以前から知られていましたが、いきんでも出にくいタイプの便秘の原因として、最近では大腸肛門病の専門医にも注目されています。ある...

いきんでも便が出にくいといった排便困難が主な症状で、そのほかに残便感、違和感、会陰部の重苦しさといった症状が現れます。なかでも、の中に指を入れて押さえると排便しやすいというのは、直腸瘤に特徴的な症状です。直腸瘤がある人の多くは、肛門括約筋の強さは正常ですが、なかには肛門括約筋が弱いため便失禁を伴う場合もあります。排便時の出血や肛門からの脱出は直腸...

婦人科での診察、もしくは直腸診での後壁のふくらみをみることで診断されます。直腸瘤の大きさをより客観的に調べる検査としては、排便造影検査というX線検査があります(図4)。これは、造影剤をまぜた模擬便を直腸に入れて、排便時の直腸の形や動きをX線透視下で観察する検査です。直腸瘤は、とくにわずらわしい症状がなければ、治療の必要はありません。便が出にくい場合は...

直腸との間にある結合組織や筋膜からなる壁が弱くなる原因としては、加齢、出産、習慣的ないきみなどが考えられています。女性ホルモンの低下が、結合組織のもとであるコラーゲンの脆弱化に影響するという説もあります。

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