溶血性貧血

619件

ヒトの赤血球には約120日の寿命があります。この寿命が異常に短縮した状態を、溶血と呼びます。赤血球寿命が短くなっても、ヒトの骨髄では普通の状態の6~8倍、赤血球を作る能力があるため、その程度が軽い場合には貧血は起こりません。赤血球寿命が15~20日より短くなって、初めて貧血が起こります。溶血性貧血は、先天性のものと後天性のものとに分けられます。先天...

溶血性貧血では、動悸・息切れ・疲れやすさなどの通常の貧血症状に加えて、黄疸がみられることが特徴です。これは、壊れた赤血球内のヘモグロビンが体内で大量に処理された結果、間接ビリルビンという黄色の色素が体内で増えるためです。同時にこのビリルビンは尿中にも排泄されるため、尿の色が濃くなったり、血管内溶血の場合には赤色やコーラ色の尿が出たりすることもあります。...

血液の検査が最も重要です。これによって、貧血とともに、間接ビリルビンや乳酸脱水素酵素(LDH)の上昇が示されれば、溶血が強く疑われます。軽度の溶血を検出する最も鋭敏な検査所見は、血清ハプトグロビンの低下と網赤血球の増加です。赤血球に対する自己抗体を検出する検査がクームス試験です。これが陽性であれば自己免疫性溶血性貧血と診断できます。前述した赤血球破砕症...

最も頻度の高い自己免疫性溶血性貧血では、赤血球を壊す自己抗体が体のなかにつくられてしまうことが原因です。ウイルス感染や、薬剤の使用に引き続いて起こることもありますが、ほとんどの例で誘因は不明です。全身性エリテマトーデスのような膠原病や悪性リンパ腫を合併している例もあります。また、血管壁の病的な変化や、外部からの物理的な力によって赤血球が壊されて起こるタ...

関連ワード

「溶血性貧血」に関するQ&A

619件

「溶血性貧血」に関するQ&Aをもっと見る

「溶血性貧血 赤血球」に関するQ&A

158件

「溶血性貧血 赤血球」に関するQ&Aをもっと見る