慢性胃炎

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胃のなかには、0.1規定の塩酸(胃の壁細胞で作られる純度の高い塩酸)が常時存在していますし、食物自体も物理化学的に胃粘膜を障害する可能性があります。したがって、年齢が増すごとに胃の粘膜は荒れていくというのが、これまでの常識でした。そのため、慢性胃炎は加齢に伴う現象である、という説が日本の学会では主流を占めていました。しかし、この考え方を一変する事件が1...

比較的多くみられる症状は、上腹部不快感、膨満感、食欲不振などのいわゆる不定愁訴と呼ばれるものです。ですから症状だけで慢性胃炎を診断することはできません。もちろん、胃の炎症症状の強い時には、吐き気や上腹部痛などの急性胃炎症状が出てきます。重要なことは、慢性胃炎においては、胃粘膜の萎縮の状態と自覚症状の程度が相関しないことです。つまり、なぜ慢性胃炎で症状が...

内視鏡検査で胃粘膜の萎縮所見を認めれば、容易に診断がつきます。萎縮のある胃粘膜は、表面が滑らかではなく血管が透けて見える所見がみられます。正確な診断には、組織の一部を採取して調べる生検による病理学的検索が必要です。慢性胃炎はピロリ菌の有無、炎症細胞浸潤の程度、萎縮の程度などから、シドニー分類と呼ばれる国際的な胃炎分類法に基づきスコア化されています。慢性...

慢性胃炎は、急性胃炎のように完全に治りきることはまれといわれています。病理学的にみると、当初は表層性胃炎と呼ばれるリンパ球を中心とする炎症細胞浸潤がみられます。胃炎が長期化してくると、胃粘膜は次第に萎縮し、胃酸や粘液を分泌しない状態になり、萎縮性胃炎と診断されます。前述のように、慢性胃炎の成因のほとんどがピロリ菌感染であることが明らかになってきています...

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