急性腹膜炎

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腹膜とは腹腔内をおおう膜です。本来腹腔内は無菌になっています。この腹膜に細菌感染や物理的・化学的刺激によって炎症が起こるものを腹膜炎といいます。腹膜炎は、その経過から急性腹膜炎と慢性腹膜炎に分類されます。急性腹膜炎には、腹膜全体に炎症が広がる急性汎発性腹膜炎と腹膜の一部に膿瘍を形成する限局性腹膜炎があります。とくに急性汎発性腹膜炎では生命に関わる重症の...

急性腹膜炎の症状として腹痛は必ずみられます。原因となる病気の前兆として腹部不快、軽い腹痛を示すことがまれにありますが、通常は急激な腹痛が突発的に起こります。痛みは持続し、初めは限られた部位だけですが、次第に腹部全体に及びます。そのほかの症状として吐き気・嘔吐、発熱、頻脈がみられます。病気が進行している場合には、脱水・ショック状態に陥ることもあります。

医師の診察により、圧痛、筋性防御、ブルンベルグ徴候、腸雑音の有無を調べます。圧痛は部位が限られているため鑑別診断に有用ですが、圧痛が腹部全体に及ぶ汎発性腹膜炎の時も原疾患の部位の圧痛がとくに強くみられます。筋性防御は壁側腹膜の炎症を示唆する所見で、急性腹膜炎の診断に有用です。初期では軽い触診で腹壁の筋肉の緊張として触知されますが、病状が進行すると腹筋は...

急性腹膜炎の多くは、さまざまな消化器疾患の合併症として起こります(表7)。その原因には、細菌因子と化学因子があげられます。細菌因子とは、急性虫垂炎、急性胆嚢炎、急性膵炎などの腹腔内の臓器の炎症が腹膜へ波及することによって生じることであり、一般には急性虫垂炎が最も頻度が高くみられます。化学因子では、外傷、消化管疾患や腸間膜の虚血による消化管穿孔が原因によ...

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