回帰熱

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齧歯類小動物(ネズミやリスの仲間)、鳥類などを保菌動物とし、野生のヒメダニ(オルニソドロス属ダニ)やシラミによって媒介される細菌感染症で、回帰性の発熱を主な症状とする全身性の疾患です。病原体回帰熱ボレリアスピロヘータの一種)と呼ばれています。アメリカ大陸、アフリカ、中東、ヨーロッパの一部で患者の発生が報告されていますが、日本では、少なくともここ数十...

菌血症による発熱期、および感染は持続しているものの菌血症を起こしていない状態(無熱期)を数回繰り返す、いわゆる回帰性の発熱が特徴です。治療を行わない場合の致死率は、病原体の種類や健康状態などによっても異なりますが、数%程度といわれています。(1)発熱期感染後5~10日をへて菌血症による頭痛、筋肉痛、関節痛、羞明(まぶしがること)、咳などを伴う発熱、悪寒...

回帰熱には抗生剤による治療が有効です。ダニ媒介性の回帰熱の場合は、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)、テトラサイクリンが用いられます。シラミ媒介性の回帰熱の場合は、テトラサイクリンとエリスロマイシン(アイロタイシン)の併用、もしくはドキシサイクリンが有効とされています。治療に伴いヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(抗生剤投与後に起こる、発熱、低血圧を主...

媒介ダニ、シラミとの接触を避けることが重要です。保菌ダニが生息する地域では、ダニが生息する洞窟、廃屋などにはなるべく近寄らないこと、また渡航先で回帰熱発生の情報を得た場合には、シラミやダニの刺咬に注意することが大変重要です。

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