喉頭軟化症

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喉頭は硬い軟骨で構成されますが、この軟骨構造が未成熟で軟らかいために、吸気時にかかる陰圧によって喉頭蓋をはじめとした喉頭の上部構造が喉頭内腔に引き込まれ、気道を狭めることになります。その結果、呼吸困難や喘鳴(ぜーぜーした呼吸音)が起こります。乳幼児の呼吸困難、喘鳴の半数以上を占めます。また、成人でも長期の気管内挿管や輪状甲状間隙切開による局所の循環障害...

多くは生後2週間から1カ月くらいで体重が増加して呼吸量も増え、泣き声も大きくなってきたころに症状が起こります。とくに運動や啼泣、哺乳などの呼吸量が多い時や仰臥位(あお向け)の時に喘鳴が強まります。生後6カ月ぐらいまでは喘鳴は一時大きくなりますが、その後、喉頭軟骨化が進み、生後2年以内にはほとんどが完治します。

ファイバースコープで吸気時に喉頭の上部構造が引き込まれることを確認すれば容易に診断できます。しかし、まれに他の狭窄性病変を合併していることがあるため、喉頭の上部構造が引き込まれてしまった結果、観察できなくなった喉頭内腔とその下方の状態を、単純X線写真などで確認しておく必要があります。鑑別診断としては、喉頭内腔を狭める腫瘤(小児の場合、血管腫や乳頭腫、嚢...

喉頭の複数の軟骨のうち、他の多くの軟骨は発生4カ月ぐらいの胎児の時期に軟骨化が完成しますが、喉頭の上方をおおう喉頭軟骨だけは発生5カ月から軟骨化が始まり、8カ月ぐらいでようやく完成します。この喉頭軟骨軟骨化が通常より遅れたために本症が起こります。

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