フレイルチェスト

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多発肋骨骨折のうち、連続する3本以上の肋骨がおのおの2箇所以上で骨折した場合や、胸骨骨折に両側肋軟骨骨折を伴う場合には、この部分が胸郭全体との連続性を断たれて、正常の呼吸運動と逆の動き、すなわち吸気時に陥没して呼気時に突出するという奇異呼吸を示すようになります。これをフレイルチェストと呼びます(図34)。フレイルチェストは、胸部外傷なかでも最も重症の...

胸部打撲後の胸痛、呼吸困難、血痰、チアノーゼ(皮膚などが紫色になる)、皮下気腫などです。衣服を取り除いて呼吸運動を観察すると、奇異呼吸(シーソー呼吸)がみられるほか、損傷部に手を当てると、肋骨骨折に伴う軋轢音(骨がきしむ音)を感じます。

診断は、特徴的な奇異呼吸運動から容易です。胸腔内の合併損傷を診断する目的で、胸部の視診、触診、聴診、打診を行ったのち、血液検査、胸部単純X線撮影、CT検査などが行われます。フレイルチェストの治療は、1956年にアベリーらによって開発された人工呼吸療法(内固定法)が今日でも広く行われています。気管挿管または気管切開を行い、陽圧人工呼吸を2~3週間続けるこ...

フレイルチェストは大きな外力が胸部に作用して発生するもので、交通外傷や高所からの墜落あるいは挟圧外傷(はさまれたことによる外傷)に伴ってみられます。

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