パーキンソン病

5,884件

50歳以降に発症することが多く、いくつかの特徴的な症状がみられます。手足震える、筋肉がこわばる、動作が遅くなる、歩きづらくなるなどで、徐々に症状が進行し、10数年後には寝たきりになる患者さんもいます。有病率は、人口10万人に対し100人程度です。初発症状は、片方の手の震え安静時振戦)や歩きづらさ(歩行障害)が多く、前かがみで小きざみに歩くようになり...

初発症状は、片方の手の震え安静時振戦)や歩きづらさ(歩行障害)が多く、前かがみで小きざみに歩くようになります(図23)。筋のこわばり(歯車様固縮)や手足震え(振戦)は当初は片側だけですが、進行するにしたがって反対側にも現れます。1歩めが出にくくなり(すくみ足)、歩幅も小さくなります(小きざみ歩行)。全体に動作が遅くなり(動作緩慢)、方向転換や寝返り...

左右差のある安静時振戦を示し、筋のこわばりやすくみ足、小きざみ歩行、動作の緩慢などがある場合、抗パーキンソン病薬の効果が認められれば、まずパーキンソン病と考えられます。類似した症状を示す疾患には、脳血管性パーキンソニズム、薬物性パーキンソニズム、多系統萎縮症といわれる変性疾患などがあり、これらを除外することが必要になります。そのためには、頭部MRIなど...

原因は現在も不明です。脳の病理学的変化では、中脳の黒質ドーパミン性神経細胞の変性が確認されています。ドーパミン性神経細胞の変性により、神経伝達物質であるドーパミンの産生が減少し、前述した特徴的な症状が現れます。

関連ワード