ニパウイルス感染症

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日本には存在しない輸入感染症ですが、発症すると重い脳炎を起こします。1998~99年にかけてマレーシア流行し、265名の患者が発生して105名が死亡しました。この流行は豚での流行がヒトへの感染源になったことが明らかになっています。この時にはシンガポールでも流行し、11名の患者が発生しました。その後、インド、バングラデシュでも流行していて、これまでの患...

4~18日の潜伏期間ののち、発熱、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザ様症状で始まり、次いで脳炎症状(眠気、失見当識、けいれん)が現れ、1~2日で昏睡に陥ります。発症した場合の致死率は50%程度です。感染しても発症しない不顕性感染も多いと考えられています。

臨床症状だけではほかのウイルス性脳炎と区別できません。脳、肺、腎臓、脾臓、血液からのウイルス分離やRT‐PCRによる遺伝子検出、血清中の特異抗体検出(ELISA法やウイルス中和試験)などの実験室検査により診断できます。ウイルスに対する特効薬がないため、対症療法によります。リバビリンが実験的には有効ですが、臨床での治療効果に関しては未知です。

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