エイズ脳症

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HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染末期、すなわち最終段階で発症する脳症です。大脳白質、深部灰白質に病変があり、血管の周囲中心に炎症細胞の浸潤がみられるHIV脳炎と、髄鞘、軸索の脱落があるHIV白質脳症が主にみられます。治療の普及により、本症の頻度は減っています。エイズ脳症の臨床症状は、認知、運動、行動障害を中心とした進行性の認知症が特徴です。しばしば...

エイズ脳症の臨床症状は、認知、運動、行動障害を中心とした進行性の認知症が特徴です。しばしば集中力低下物忘れ、作業能率の低下などを訴え、無気力になったり、あらゆることに興味を失ったりします。また、幻覚、妄想、躁状態・うつ状態など幅広い精神障害もみられます。発病初期には運動障害はみられませんが、病気が進むと不安定な歩行、下肢の脱力、振戦(震え)などの運...

特有な診断法はなく、臨床所見や検査結果を参考に米国神経アカデミーの診断基準に照らして総合的に診断されます。概略すると、(1)HIV‐1感染の証明、(2)認知運動機能障害の診断、(3)他の神経合併症の除外によってエイズ脳症と診断されます。血液検査ではCD4陽性リンパ球数が200個/μl未満で、髄液検査では軽度の単核細胞の増加、蛋白の上昇がみられます。髄液...

HIV‐1が直接関係しています。神経障害を引き起こす原因として、2つの場合が考えられています。HIV‐1感染そのものによる直接的障害と、HIV‐1感染に対する生体の免疫反応から生じる脳障害物質による間接的障害です。とくに後者の説が有力視されています。

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