イタイイタイ病

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富山県神通川流域、熊野地域住民の更年期以降の出産経験のある女性に多くみられた全身の痛みを主訴とする原因不明の奇病について、萩野昇らが1955(昭和30)年10月に初めて報告し、その存在が広く知られるようになりました。その後の研究の結果、1968(昭和43)年5月に厚生省(当時)は、「イタイイタイ病はカドミウム慢性中毒により、まず腎臓障害を生じ、次いで...

腎臓の尿細管の再吸収障害と、骨の軟化症および粗鬆症の合併的変化がその主な病変とされています。主症状は疼痛で、腰痛や下肢の筋肉痛などで始まり、次第に各部に広がって、ひどくなれば、わずかに体を動かしたり咳をするだけでも激しい痛みを訴えるようになります。経過はきわめてゆっくりであり、捻挫などの軽い外傷を契機に歩行障害を起こし、アヒルのような歩行から末期には歩...

骨病変についてはビタミンD2の大量投与や活性型ビタミンD3による治療がおおむね奏効するため、悪化を繰り返す症例はあるものの、長期的には軽快する傾向があります。

慢性カドミウム中毒とされています。食べ物や水を介して摂取されたカドミウムによりリンやカルシウムの代謝異常を伴う腎尿細管機能異常(ファンコーニ症候群)が生じ、骨軟化症および骨粗鬆症を引き起こして、そこに妊娠、出産、低栄養などの誘発因子が加わることで本症が発生すると考えられています。神通川上流の三井金属鉱業神岡鉱業所から排出された廃水に含まれていたカドミウ...

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